2021年1月30日スタートのドラマ『ナイルパーチの女子会』、水川あさみさん主演のドラマです。

 

原作は柚木麻子さんです。今回はこのドラマのタイトルの意味について考えていきたいと思います。

 

ちなみにナイルパーチとはアフリカに生息する魚であり、観賞魚としても人気がありますが、食用の魚としても重宝されています。

【ナイルパーチの女子会】タイトルの意味や由来は?

このドラマは、このようにしっかりとした原作があります。そこからタイトルの意味を探っていきます。

【ナイルパーチの女子会】タイトルの意味や由来は?


なぜアフリカの魚がこのドラマのタイトルになっているのでしょうか?

 

それにはこの魚の性格に由来していると、原作者の柚木麻子さんは語っています。

 

それは現代社会の誰もが巻き込まれる可能性のある、ちょっとしたボタンの掛け違いから始まることを表現しています。

 

ナイルパーチと言う魚は、生き残るためには時に凶暴になり、仲間を殺してしまうこともあります。

 

そんなことから、共通の「女友達がいない」から友達になったバリキャリの女性と、たわいもないブログを書いているインフルエンサー専業主婦との交流が描かれているのですが、

 

二人が偶然近所に住んでいることを知り、偶然にも「同性の友達がいない」というコンプレックスを抱いていたことで

 

一気に距離を縮めていきますが、バリキャリの栄利子はインフルエンサーである、翔子のことが常に気になりますが

 

翔子のブログ更新が少し途絶えただけで、栄利子は翔子との距離感を見失っていき、狂気へと走り出すのです。

 

それはまるでナイルパーチが仲間を殺し合うように、同性同士で壊れていく人間関係を表現しているのでしょうか。

 

そしてせまい『世間』を【水槽】にたとえ、その中でもがき苦しむ人間模様を描き出したように思います。

元ネタやモデルはあるの?

 

原作者の柚木麻子さんがモデルにしているのは、自身の著書である「ランチのアッコちゃん」です。

 

この物語は、婚約寸前まで行き別れてしまった女性が、自分に自信をなくしているところに、同僚である女性がランチに誘ってくれます。

 

しかし節約のためと、近所にお店がないため彼女は毎日お弁当持参しているため、ランチの誘いを断りました。

 

しかし食欲もなかったので、そのお弁当残してましたが、その同僚が欲しいと言うので彼女は言われるままにお弁当をあげました。

 

すると彼女はそのお弁当を気に入り「自分のランチと1週間分交換してほしい」と申し出てきたのです。

 

節約のためのお弁当で、ランチで外食などしないあっこちゃんにとっては、良い気分転換になるかもしれません。

 

そこでそれを受け入れ、彼女が1週間行っているランチのスケジュールをそのままあっこちゃんも実践します。

 

それは様々な「ミッション」をこなすような感じで、1日1日を過ごすうちに彼女は今まで気づかなかったことに気づき始めます。

 

すると、1週間後には今までのアッコちゃんではなく、キラキラと輝く女性に変わっていたのです。

 

ちょっとしたことで人は変わってしまう。そういった共通点がこの2つの作品にはあるそうです。

【ナイルパーチの女子会】原作や脚本は?

 

【ナイルパーチの女子会】原作や脚本は?

「ナイルパーチの女子会」は柚木麻子さんの原作です。

 

代表作は先ほども紹介した「アッコちゃんシリーズ」です。その他にも有名なのは映画化、ドラマ化された

 

「伊藤くんAtoE」です。シナリオスクールに通うナルシストの伊藤君が周りを翻弄していくストーリーです。

 

脚本は横田理恵さんが担当しています。代表作としては

  • 奇跡の人
  • 女医
  • ごくせんシリーズ
  • 1リットルの涙
  • 花咲舞が黙ってない
  • ミストレス

などがあります。女性をメインにしたドラマに関しては得意分野なのでしょうか。

原作との違いは?

原作とほぼ同じ設定で、ドラマも描かれますが、そこには【現代】ならではの問題をはらんで描かれます。

 

原作が発表されたのは、今から約3年前。その頃も「ネット社会」は存在しましたが、当時は栄利子が暴走し、翔子のストーカーとなる狂気を描きましたが

 

今回は、ネット社会で【どちらが生き残るのか!?】と言ったようなことも描かれるようです。

 

「ネット社会」という匿名性のある中での、栄利子の狂気はどのように描かれていくのか!?

 

そして、その戦いに翔子はどう立ち向かっていくのか!?誰もが持つ「心の闇」を克明に映し出した作品に仕上がっていくと思われます。

まとめ

・「ナイルパーチの女子会」のタイトルの由来

・このストーリーのモデルは!?

・原作は柚木朝子さん、脚本は横田理恵さん。どちらも【女性】を表現する代表作がある。

・原作とドラマの違いは!?

 

「ナイルパーチの女子会」と、ゆるりとした【ベール】に包まれたタイトルですが、実は【肉食系の魚ナイルパーチの殺し合い】

 

と、言うような狂気をはらんだ作品です。「同性の友達がいない」ことから距離感を一気に縮めた2人が、その距離感を見失ったとき、

 

それは楽しい【女子会】ではなく、狂気に満ちた【女子会】へと発展していくのです。

 

 

 

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