日本テレビ系列で、2024年7月7日から放送が開始された「降り積もれ孤独な死よ」

原作は漫画原作者で知られる、井龍一さんのサスペンスとなります。

 

現在と過去の事件が複雑に絡み合うこのドラマ。今回は不思議なタイトルの意味を探ります。

 

降り積もれ孤独な死よの原作者について!タイトルの意味や由来は?

降り積もれ孤独な死よの原作者について

名前      井龍一

生年月日    1982年

出身地     埼玉県

職業      漫画原作者

デビュー    2010年

事務所     不明

「蹴児 ケリンジ」にて2010年に、漫画原作者としてデビューしたが、そこに至るまでの経緯や、細かいプロフィールは公開されていない。

井龍一さんが世の中に認知されたのは、2022年10月に放送されたドラマ、「親愛なる僕へ殺意をこめて山田涼介さん主演で、二重人格者を描いた、

 

サスペンスドラマからではないだろうか?普通の大学生エイジが、自分の知らない間に「殺人」に手を染め、その証拠が彼の家から次々と発見される。

そんなミステリーでした。井龍一さんが得意とするジャンルであり、様々なアニメーターとタッグを組み、「マガジンポケット」などに連載しており、

 

今までに6作品が単行本や、電子書籍として発売されている。

作品

蹴児 ケリンジ  全4巻

サマー・ソルト・ターン 全5巻

•親愛なる僕へ殺意をこめて  全11巻

爆笑頭   全3巻

•降り積もれ孤独な死よ  現在7

サイコの世界   全4巻

タイトルの意味や由来は?

ここからはタイトル「降り積もれ孤独な死よ」の意味や由来を見て行きます。

「降り積もれ孤独な死よ」と言うタイトルは、なんだか小説の一節のような雰囲気があります。

 

ストーリーの始まりは【窃盗事件】から発展し、ある屋敷から13人の子供の遺体が発見されることから始まる。この屋敷の持ち主は「灰川十三」。

警察は同時に謎のDVDを発見した。そこにはやせこけて折り重なるように倒れた子供の遺体や、餓死寸前の子供たちが映っていた。

 

警察はすぐに灰川を「指名手配犯」として、全国に知らしめるが刑事の1人、冴木は部屋にあった子供たちの写真から、

違和感を覚えた。なぜならその子供の中に、自分の異母兄弟の瀧本の姿があったのだ。そして指名手配と同時にある女性が訪れた。

 

彼女は蓮水花音と言い、あの屋敷で灰川と共に暮らした子供の1人だという。そして「彼は殺人犯ではない」と言い切るのだ。

かつては19人の子供たちが彼と共に暮らしていた。しかし、13人が亡くなり、今は6人が生き残っているという。

 

そして生き残った子供たちは、いずれもすでに成人して、あの屋敷にはいなかったが、彼らに接触すると、

皆口をそろえて「父は殺人犯ではない」というのだ。そして彼らの生い立ちを調べるといずれも家庭環境に問題があった。

 

冴木はこの事件が発覚した原因の絵画、サトゥルヌス作「我が子を食らう」が気になっていた。

これは贋作だったのだ。しかし花音は「昔ここに飾ってあった絵画は【我が子を食らう】ではない」と証言した。

 

彼女はかつてこの場所には、フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」が飾られていたと証言した。

しかし、いずれも精巧な【贋作】だという可能性が高く、冴木はそこに絡みある事件を思い出した。

 

それは1976年に灰川十三の故郷である蔵土で、村人33名が犬山秀二という男に殺害された【蔵土事件】です。

犯人と思われる犬山も、その後自害してしまいその顔は班別ができない位に損傷してしまい、後に犬山と断定することは難しかったのです。

 

しかし、なぜ冴木がこの事件を思い出したのか!?それは犬山の自宅の床下から、精巧な絵画の贋作が難点も発見されたのです。

そこには天才贋作絵画師「四葉不詳」という人物の作品でした。事件が起きる1年前の1975年。

 

四葉デパートが大量に贋作を販売した。として従業員は逮捕され、デパートに販売した美術商は何者かにより殺害されていました。

冴木が過去の事件を思い出しているのと同時に、灰川の犯人説を打ち消した花音は何者かに殺されそうになりました。

 

灰川の自宅から遺体が発見されたことにより、様々な事件が明るみになると共に、何者かが裏で暗躍し始めたのです。

この事件はすべて【蔵土事件】から始まり、この事件の犯人とされている犬山はある言葉を残していました。

降リ積モレ孤独ナ死ヨ
灰ノ雪ノミゾ知ル
六ツノ花咲ク場所ヲ

実は犬山は自害しましたが、その遺体の周辺には「六つの花」の絵が描かれていたのです。

さらに蔵土村では、昔から子供をさらう風習があり、それを【リッカの悪魔】と呼んでいたのです。

 

灰川の家で育った花音は、彼からこの【リッカの悪魔】の話しを幾度となく聞かされていました。

そして花音はこのリッカの悪魔】こそが、【六つの花】のことではないのか!?と冴木に話しました。

 

灰川が多くの子供を引き取った原点は、この蔵土村にあり、子供たちの遺体が発見されてから、

花音が襲われたことや、顔に傷がある仮面をかぶった人物に瀧本が襲われ、亡くなるという悲しい出来事も起きました。

 

全ての事件を解く鍵は、この犬山の死に関係しているのかもしれません。だからこそ彼は意味深な言葉を残していた。

そしてその一説に「降り積もれ孤独な死を」残し、これが過去の事件と灰川の事件をつなげるキーワードとなるのではないか!?

 

という事から、タイトルの由来は蔵土事件の時に残されたメッセージが元になり、現代に起きている重大な事件を引き起こしているかもしれない。

降り積もれ孤独な死を」の解釈としては、ひとつの例として灰川の自宅に残された子供たちの遺体。

 

それは飢餓に苦しみながらも、折り重なるように亡くなった子供たちの姿なのかもしれない。

それは折り重なった子供の遺体を、「降り積もった孤独な死」とも解釈することができる。

 

タイトルの意味は灰川の故郷にあるが、その由来についてはいまだ不明な点が多い。

 

元ネタやモデルはあるの?Xの反応は?

まず原作は2021年8月から、「マガジンポケット」にて連載を開始しています。

 

元ネタやモデルはあるの?

事件のきっかけとなった「絵画の贋作」ですが、国内では数多く有名画家の贋作作品が事件になっています。

最近大きく問題になったのは、ドイツの天才贋作師・ウォルフガング・ベルトラッキです。彼は贋作で86億円を稼ぎ有罪となっています。

 

犬山の家の床下から「大量の贋作」が発見されたことから、ベルトラッキもおそらく大量の贋作を制作したのかもしれません。

そして、子供たちが「餓死」した事件ですが、原作が発表されたよりも少し前に5歳の男の子が餓死する事件が起きています。

 

それは、2020年4月18日に起きた「篠栗男児餓死事件」です。これは3人の子供を持つ母親が、ママ友の【洗脳】によって、

自身の3男を餓死させてしまった悲しい事件です。当時大々的に報道されたことから、「子供の餓死」という点でインスパイアされたかもしれません。

 

Xの反応は?

ドラマはまだ始まったばかりですが、原作と共に期待度がとても高いことがうかがえます。

 

まとめ

・原作者は井龍一さんですが、詳しいプロフィールは公表していない

・タイトルの由来は1976年に蔵土村で起きた事件の犯人の言葉にある

・原作発表時にあった、5歳児餓死事件にインスパイアされた可能性

・Xでは原作もドラマもとても期待値が高い

 

今回は井龍一さん原作の「降り積もれ孤独な死を」の、タイトルの由来や意味を調べてみました。

それは、多くの子供が餓死した家の家主の故郷、蔵土村で過去に起きた残忍な事件に由来するのではないか!?という事です。

 

実は原作はまだ完結していないので、ドラマを視聴し原作を読んだファンも、結末についてはまだ知ることができません。

ドラマの最終回がオリジナルとなるのか、それとも原作より先に結末を迎えるのか今から楽しみですね。

 

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