NHK総合で2024年5月11日から、全4回にて放送されている「パーセント」は、障害者を主人公にしたドラマを制作したい、
架空のローカルテレビ局と、ドラマ班に異動したい未来、そして未来の企画にぴったりとはまる車いすの女子高生、
ハルとの交流が描かれていますが、しかしタイトルの「パーセント」は何を示しているのでしょうか!?
【パーセント】タイトルの意味や由来は?
\#土ドラパーセント NHKプラスで配信中/
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▼再放送は5月22日(水)午前0時35分~(火曜深夜)
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— NHKドラマ (@nhk_dramas) May 20, 2024
ではまずこのドラマの原作から見ていきましょう。
【パーセント】原作者について
名前 大池容子
生年月日 1986年
出身地 大阪府
2010年青年団演出部に入団。同時に「うさぎストライブ」を主宰し、すべての公演で、
「作」「演出」を務める。2019年「バージン・ブルース」にて、【北海道戯曲賞】大賞を受賞。
翌年NHKドラマ「いないかもしれない」の脚本を担当し、
・Asian Academy Creative Award 2021 BEST ORIGNAL SCREENPLAY 優秀賞
を受賞し、再びNHKドラマ「エンディングカット」の脚本を担当する。
【パーセント】タイトルの意味や由来は?
このドラマは脚本のあるドラマですが、実際はこのドラマが出来上がっていく過程すべてを組み込んだ、
「ドキュメント」のように制作されています。それは未来がドラマ班への異動を夢見て、
「Pテレ」のプロデューサーをしながら、企画書を提出し続けやっと通ったのは「学園モノ」でした。
しかし、テレビ局は「多様性」を理由に、主人公を【障害者】にすることを条件にドラマ制作を許可します。
そして、実際にNHKはこのドラマを制作するにあたり、100名以上の俳優と出会いました。
元々はイギリスの放送局BBCが、性別、障害、人種を排除した様々なマイノリティが参加する、
「ポジティブ・アクション」を実行しました。これは様々なマイノリティが参加する「割合=%」を増やす活動だったのです。
NHKも実際に100名以上の様々なマイノリティの俳優と出会い、「障害者を起用する割合を増やす」ことを目標に、
この「ハル」役は選出されました。その過程そのものが未来がプロデューサーとして、「劇団S」のハルと出会い
主役を拒絶し、「障害を利用されたくない」と言うハルの気持ちや、自分の企画を通すために、
ハルと向き合っていく未来。その姿こそが、このドラマを制作する過程の裏側そのものだったのです。
NHKが様々なマイノリティの人々へ、俳優となる割合=%をあげるために制作されたドラマなのです。
【パーセント】元ネタやモデルはいるの?
土曜ドラマ【#パーセント】
\第2回 ダイジェスト/
2分でまとめたダイジェスト動画を公開しました。
ドラマ本編は放送から1週間、NHKプラスで何度でもご覧いただけます。▼見逃し配信はこちらhttps://t.co/CWXfNnQZEF
▼再放送は5月22日(水)午前0時35分~(火曜深夜)#土ドラパーセント pic.twitter.com/IUZbhRmBGx— NHKドラマ (@nhk_dramas) May 19, 2024
では実際に起きたことをモデルにしていますが、その元ネタはあるのでしょうか!?
【パーセント】元ネタやモデルは?
「パーセント」のモデルは、このドラマ自体を制作することが、100名以上の様々なマイノリティを持つ人々の出会いから始まっています。
では、そのような「コンセプト」でドラマを制作してみよう!!となった元ネタやモデルは存在するのでしょうか!?
このドラマのプロデューサーを南野彩子さんが担当しています。それはさかのぼる事数年前。彼女は1枚の履歴書を手にしました。
目の前にいる俳優は車いすに乗っています。しかし、ドラマ撮影の現場は車いすが入れるのか!?
という疑問が彼女を襲いました。そしてその疑問こそが、障害者への偏見であることに気づきました。
だからこそその偏見を排除したドラマを制作したいと思い立ったのですが、そうなると募集要項が書けないのです。
「障害者募集」でもなく、「多様性の時代」でもなく、偏見の壁を失くした言葉は何なのか!?
何度も行き詰まり、悩みながら何人もの障害者や、様々なマイノリティを持つ人々と出会いました。
この「パーセント」というドラマが出来上がった、元々のきっかけとなるモデルは、プロデューサー南野さんの
ふと浮かんだ疑問が、そもそも障害を持つ俳優を、ドラマに出演する割合を少なくしているのではないか!?
という気づきからでした。もし、数年前に南野さんが車いすに乗った俳優さんに出会っていなければ、
このドラマは生まれていませんでした。その車いすの俳優さんが誰であるかは明かしていませんが、
障害があっても、1人の人間として向き合いドラマを制作したい。と思わせた人物がいたのですね。
ツイッター(X)の反応は?
NHK土曜ドラマ #パーセント が本当に凄いのでノーマークの人は一刻も早く2話追いついて下さい…障害のある俳優をドラマに起用すべく伊藤万理華さん扮する若手テレビマンが奔走する。これはまさにNHKが #かぞかぞ や #光る君へ で実現してる挑戦だからリアリティと納得が深いpic.twitter.com/vODYxQVyr0
— 大島育宙【ドラマ考察/評論/実況/無限まやかし】 (@zyasuoki_d) May 19, 2024
良くある障害者の頑張りを讃える24時間TVの障害者ドラマのような裏事情を突きつけて来る挑戦的な内容に少し驚きました。
多様性と言う昨今の流行り言葉に勝負してるようでこれから楽しみです。あと万理華さんの挙動不審な演技が見れてうれしい。#伊藤万理華#パーセントpic.twitter.com/ij2LB8s79N— オルカ (@tpdpjtg_aj12190) May 12, 2024
メディアがSDGsとか多様性とか言う時、「あんたら本当にそう思ってんの?とりあえず今はこれを言っとけばいいって考えてない?昔のエコみたいに」って感じることがしばしばあるんだけど、このドラマ、そういう部分も描いてるよね。これはなかなか凄いね。 #パーセント pic.twitter.com/FV931FMRte https://t.co/2SfMSSkEDk
— ミスターK💙💛 (@arapanman) May 12, 2024
今時代は「多様性」と言いますが、それがうわべだけでないドラマという事がわかりますね。
まとめ
・「パーセント」の脚本はNHKとつながりも深い大池容子さん
・タイトルの由来はイギリスのBBCの活動から、様々なマイノリティの人々の参加の割合を表す
・元ネタはプロデューサーの南野さんが、過去に手にした履歴書の俳優にあった
・Xではうわべだけではない「多様性」に踏み込んでいると高評価
今回はNHKドラマ「パーセント」の、タイトルの意味や由来について調べてみました。タイトルの由来は、
障害など様々なマイノリティの人々が、社会に参加する「割合」がタイトルとなっていました。
そして、ドラマ制作の舞台裏そのものが、ドラマとなっているドキュメンタリータッチのドラマであることがわかりました。