NHKで放送中のドラマ「やさしい猫」優香さん主演のドラマですが、東日本大震災のボランティアを通じて知り合った、
スリランカの男性、クマラと運命的な再会をしたシングルマザーのミユキ。娘と3人幸せに暮らすことを夢見たが・・・。
今回はそんなハートフルなドラマの、タイトルの意味について深堀していきます。
【やさしい猫】原作は?タイトルの意味や由来は?
NHKのドラマ、やさしい猫。
不法滞在スリランカ人の次はクルド人か、分かりやすいな。
世論誘導に必死なNHK。#やさしい猫#NHK pic.twitter.com/HfnknhhJlh— サイレンス鈴鹿 (@nkgw_szk) July 8, 2023
ミユキと結婚して幸せになるはずだったのに・・・。
やさしい猫の原作は?
原作は作家のです。
父 フランス文
中島京子さん学者で中央大学名誉教授の中島昭和
母 フランス文学者で明治大学元教授の中島公子
姉 エッセイストの中島さおり
本当に文学一家に生まれたサラブレッドのような方ですが、様々な賞を獲得していらっしゃるすごい方です。
直木三十五賞(2010年)
広島本大賞(2011年)
泉鏡花文学賞(2014年)
河合隼雄物語賞(2015年)
歴史時代作家クラブ賞(2015年)
中央公論文芸賞(2015年)
柴田錬三郎賞(2015年)
日本医療小説大賞(2016年)
紫式部文学賞(2020年)
吉川英治文学賞(2022年)
芸術選奨(2022年)
2003年に小説家デビューしてから、すべての作品が「候補作」となっています。そして「やさしい猫」は2022年の吉川英治文学賞を受賞しています。
タイトルの意味や由来は?
日本人とスリランカ人の国際結婚に、なぜ「猫」が登場するのか!?それはクマラさんが話してくれたスリランカの民話にありました。
子供が生まれたばかりの親ネズミ。猫はその親ネズミを食べてしまいました。しかし、子ネズミたちが、猫に泣いて訴えると、猫は食べてしまったことを後悔して、子ネズミをわが子のように育てのです。
日本で働く外国人の背景や、ビザや入国資格のことなど、日本人は自分の国でありながら知らないことが多いのです。
そのため、知っていればミユキもクマラさんを救うことができた。でも、逆に彼を言えないように追い詰めたのは自分と後悔しています。
そんな日本人の姿が猫であり、日本国内で働いたり、勉強したりしている外国人たちをネズミの子にたとえたのではないのでしょうか!?
元ネタやモデルは?ツイッターの反応は?
オフショット動画です🎥
第2話では、ミユキ(#優香)の地元・山形の実家を訪ね、郷土料理を囲むシーンがありました。
現場では、マヤ役の #伊東蒼 さんが手遊びを伝授。和気あいあいとした雰囲気でした🤗#オミラ・シャクティ #麻生祐未 #余貴美子 #滝藤賢一 #吉岡秀隆 pic.twitter.com/BIx41xpTFm— NHKドラマ (@nhk_dramas) July 5, 2023
では元になった事件などはあるのでしょうか!?
元ネタやモデルはあるの?
原作本が発売されたのが、2021年8月18日です。実はその前に愛知県の名古屋で悲しい出来事が起きていました。
このケースを元に描かれたのかはわかりませんが、同じくスリランカ人の女性「ラスナヤケ・リヤナゲ・ウィシュマ・サンダマリ」さんが
名古屋出入国在留管理局に収容中の2021年3月6日に亡くなりました。一般的に「ウィシュマさん死亡事件」と言われています。
遺族は亡くなるまでの映像の開示を求めました。2017年6月に留学のため日本に来ました。しかし、同棲していた
同じスリランカ人男性からの暴力で、学校を休みがちになり、さらに母国からの仕送りも途絶え気味だったたため、
「除籍処分」となり、不法滞在となってしまいました。2020年8月に男性からの暴力に耐えかねて、警察へ行きますが、
不法滞在のため、名古屋出入国在留管理局に収容されてしまいました。彼女がDV被害者である認識があったものの、
人道的配慮に欠ける対応をとったのは日本です。彼女は母国に帰りたかったのですが、費用が工面できず、また同居の男性から脅されており、
日本での支援者も見つかったため、日本にとどまることにしますが、翌年1月嘔吐を繰り返し、体調不良が明らかでした。
釈放を求めましたが、1度目も、2度目も許可せず、医師の診断で「点滴が必要。」と診断されたにも関わらず
「内服薬」を与えるだけでした。そして3月6日呼びかけに反応しないため、病院に搬送されましたが、彼女は命を落としました。
公開された映像は6時間に及びました。その中で3月5日ぐったりしているウィシュマさんに、担当官が「アロンアルファ?」と聞き返すなど
フレンドリーと入管は返答しましたが、度を越した取り調べと、体調不良が明らかなのに、釈放しなかった入管への責任が問われました。
男性の暴力から逃げたはずが、彼女を待っていたのは入管での苦しい生活でした。そして必要とする治療も受けられず亡くなったのです。
ツイッターの反応は?
#やさしい猫#NHK は #公共放送 ならば、正しい情報を伝えてください。
やむを得ずオーバーステイとなったのならば、
自ら地方出入国在留管理局に出頭し、
出国命令を受け、収容されることなく出国、
1年後に再来日して結婚することが
【正しい対処法】です。このドラマ、おかしいです。 pic.twitter.com/hf3qXgSnEG
— たあくん 我必非聖。彼必非愚。共是凡夫耳。 (@taakun_runner) July 7, 2023
「#やさしい猫」が出入国管理局問題に入りました。オーバーステイ、出頭申告、仮放免、収容の扱い、に対する入管対応が描かれています。この他にも在留資格や難民認定や強制退去などの問題があります。ウィシュマさん死亡のようなことを二度と起こさないためにも、あり方を変える必要があります(明)
— 裁判員ACT 裁判への市民参加を進める会 (@saibaninACT) July 9, 2023
ただ私とかみたいな在留特別許可ある程度扱う行政書士には突っ込みつつも結構楽しめるけど
一般視聴者に内容分かるのかしら?
退去強制〜の流れも仮放免もよう分からんでしょうに
在留特別許可ってなに?とかなんじゃないの? pic.twitter.com/LlycsnHio9
— 平國景 行政書士 外国人在留資格専門 ドラマ好き (@yokohamatehran) July 8, 2023
日本人はどうやって外国人が日本に滞在し、働いているのかあまりにも無知である。という観点から、
ドラマはわかりやすくまとめられていますが、それを正す意見もあるようです。
まとめ
・原作者はフリーライターをしていた作家中島京子さん
・タイトルの意味はスリランカに伝わる民話
・「ウィシュマさん死亡事件」を元にしたのではないか!?
・Twitterでは日本人は入管について知らなさすぎる。という意見とドラマに対しての反論もある。
本当に、多く見られるようになった外国人労働者や、留学生ですが彼らがどのように日本に入国し、
どうなったら「不法滞在」となり、それを回避するにはどうしたらいいのか!?身近にいる日本人があまりにも現実を知らないということを
このドラマの中で、娘の視線から伝えたかったのかもしれません。