2023年7月14日に公開された、宮崎駿監督原作・脚本の映画「君たちはどう生きるか」。事前情報は何もなく、

ただ、鳥のビジュアルと、タイトルだけが発表された。そして、当日ストーリーを知らないファンたちが上映を待った。

 

一度引退を発表し、撤回してから「7年」という期間を経て制作された、この映画のタイトルの意味に迫ります。

 

『君たちはどう生きるか』原作や脚本は?タイトルの意味や由来は? 

主題歌を担当したのは米津玄師さん。4年ほど前から構想を練っていたそうです。

 

『君たちはどう生きるか』原作や脚本は? 

この映画の原作、そして脚本はともに、宮崎駿監督自身です。一度年齢を理由に引退宣言をしましたが、

その後、自分にはまだできるのではないのだろうか!?と「引退発言」を撤回してから、7年かけて完成しました。

 

ジブリの鈴木プロデューサーは、公開前のインタビューに答え、ジブリの原点に戻るような作品と語っていました。

宮崎駿監督が表現したかったことが、すべて詰め込まれたような映画になったようです。そして、この映画の特徴は

 

CGを遣わず『手描き』されている点です。宮崎駿監督がラフを描き、それを再び手描きで正式なイラストに落とし込む。

本当にジブリの原点に返ったような手法で制作されたようです。そして、原作は同名の児童文学書と同じですが、

 

それを原作としたわけではなく、主人公がこの作品を読み感銘を受けることから、タイトルとしてつけられています。

 

『君たちはどう生きるか』のタイトルの意味や由来は?

児童文学の「君たちはどういきるか」は1937年の吉野源三郎によって発表されました。それは戦前の話しです。

本田潤一という15歳の少年が、叔父と向き合いながら、精神的に、経済的にも人間として成長していく姿を描いた話です。

 

なぜ、同じタイトルがついたのか!?それは、この映画の主人公である、眞人は母親を火事でなくしました。

そして、父は疎開するとともに、眞人の実家に引っ越し、父は母の妹ナツコと再婚するのですが、その現実を受け入れられない。

 

そんな中、眞人は転校先になじめずにいました。そして喧嘩になり、自分の頭を石で殴り血が流れました。

怒り狂う父親。しかし眞人は自室に閉じこもってしまった。そこに現れたのがアオサギ。そしてこう告げるのです。

 

「お母さまのご遺体を見ていらっしゃらないでしょう。あなたの助けを待っていますよ。」と告げました。

そして母のヒサコが眞人のために残した本「君たちはどういきるか」という本を見つけて読みました。

 

そして読み終えた眞人は涙を流します。そんな時妊娠中のナツコが行方不明となってしまいました。

映画のタイトルとして、原作とは全く無関係の「君たちはどういきるか」を持ってきたのは、主人公が

 

母が残してくれた本に感銘を受けて、成長していく姿を描いているからと言えるでしょう。

 

『君たちはどう生きるか』元ネタやモデルは?ツイッターの反応は?

このTwitterのような素直な意見が大半です。

『君たちはどう生きるか』元ネタやモデルは? 

実在するモデルはいませんが、実在する著書「君たちはどういきるか」に感銘を受けた眞人が主人公です。

その本を読んだことから、大叔父が作ったとされる、封印された塔へと向かうのです。

 

そこは昔、眞人の母ヒサコが入り、行方不明となり、1年後に塔から出てきた。という話しがあり、

その後、眞人の祖父に当たる人物が、入り口を封鎖してしまったのです。しかし、眞人は塔に入ろうとします。

 

それは、幼き姿の母に会うことにもなり、この塔を作ったとされる大叔父とも出会うことになるのです。

その時々で眞人は1人になったり、囚われたり、様々な苦難に遭遇しますが、何とか生還することができました。

 

それは母が残してくれた、1冊の本「君たちはどういきるか」というストーリーがあったからではないでしょうか!?

 

ツイッターの反応は?

「意味がよくわからなかった」という感想も目立ちますが、だからこそ「もう一度見たい」という意見もありました。

そして終わり方も曖昧なため、その余韻がよいという意見もあり、見る人それぞれの主観でこの作品を見ていることがよくわかります。

 

まとめ

・原作/脚本は宮崎駿監督が手掛けた

・タイトルの意味は眞人の母が息子に残した本「君たちはどういきるか」からきている

・モデルはいないが、本を読んで塔へ行く決意をした眞人が困難を乗り越え生還する。それは本に出合ったからではないのか!?

・Twitterでは「よくわからなかった」「感動した」と様々な意見が多くあり、「また違う解釈で見たい」という意見もありました。

 

「君たちはどういきるか」がどうして、ビジュアルとタイトルだけの発表になったのか!?それは、宮崎駿監督が

先入観なしで、真っ白なままで見てほしい」という希望からでした。元々のジブリファンは「これこそジブリ!!

 

という意見が多くみられ、「また見たい」という意見も多く、監督の「真っ白なままで見てほしい」という思いは届いたと思います。

 

 

 

 

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