「バブル景気」「バブル崩壊」など、今の『Z世代』と呼ばれる方は、もしかしたら教科書の中の世界かもしれません。
そんなバブル景気がもたらした『悲劇』ともいうべきバブル崩壊。この崩壊により自己破産や、会社の倒産は数多くあったでしょう。
その中でも「トッカイ」は特に大きな案件を扱ったWOWOW制作のドラマとなります。
ドラマW【トッカイ】タイトルの意味や由来は?
【トッカイ】タイトルの意味や由来は?
「トッカイ」というのは、バブルが崩壊した後の、1996年に「不良債権」の取り立てを目的とした国策の一つです。
その中でも特に悪徳業者や、多くの負債を取り立てるために立ち上げられたのが、「不良債権特別回収部」という部門です。
この「特別」「回収」を略して『トッカイ』と呼ばれるようになりました。ドラマの中では
『6兆4000億円』という巨額不良債権を、1円も残さずに回収するために立ち上げられています。
ドラマは2021年1月からWOWOWにて放送されましたが、最近様々なVODで配信がされているらしく
主演伊藤英明さんをはじめ、様々な方の演技も再注目されているようです。
トッカイの原作や脚本は?
原作は清武英利さんです。
「トッカイ バブルの怪人を追いつめた男たち」
「トッカイ 不良債権特別回収部」
こちらの2冊が原作となっていますが、清武さんと言えば「ジャーナリスト」であり、『ノンフィクション作家』としても知られていますが、
実は元読売巨人軍の取締役などをつとめた方で、様々な経歴を経て作家として活躍しています。
- しんがり 山一証券最後の12人
- 石のつぶて 警視庁 二課刑事の残したもの
- 巨人軍は非情か
などの代表的著書があります。そして脚本を担当したのは戸田山雅司さんです。代表作として「ズッコケ三人組シリーズ」がありますが、
- ショカツ
- 科捜研の女
- 相棒
- 石のつぶて~外務省機密費を暴いた捜査二課の男たち~
- しんがり山一證券 最後の聖戦
こうしてみても分かるように、最近では刑事モノを多く取り扱うほか、清武さん原作ドラマに携わっています。
元ネタやモデルはあるの?ツイッターの反応は?
では元のモデルについてみていきましょう
元ネタやモデルはあるの?
元ネタはあるようです。代表作でもある「しんがり 山一証券最後の12人」を読み、人から「住専の問題を書くべき」だと勧められたようです。
「住専」と住宅金融専門会社のことで、個人向けの住宅ローンなどを扱う会社になりますが、8社からなる機関です。
実態は「大蔵省」の天下り先であり、金融機関から融資してもらい、それらを再び事業主や個人に貸し付ける。というスタートでした。
1980年代に入ると、間に会社を入れてお金を借りるよりも、直接お金を借りる人々が多くなり、「住専」の形態も変わっていきます。
「不動産」へと傾倒していき、銀行本体は貸したくない相手でも、「住専」の紹介とあらば貸さなくてはいけない。
という構図も出来上がり、中にはヤクザ絡みの事業もあった。そして時代はバブル全盛期!一気に景気がよくなり、
「住専」はどんどん顧客に貸し付けをしますが、大蔵省は危険を見越して「総量規制」を金融機関に掛けますが、住専は対象外でした。
そのためますます、住専からの貸付金額は膨らんでいったのです。そしてバブル崩壊により、土地の値段は下がり、
そして売れない。結果貸し付けたお金の返済が滞る。といった問題が起き始めました。1995年8月には大蔵省の立ち入り検査が行われ、
農業関係1社を除いて、6兆円以上もの損失があることが分かりました。その回収に専門のプロジェクトチームが立ち上がったのです。
ツイッターの反応は?
トッカイおもろ。wowowの連続ドラマで金融系は当たりばっかすぎる
— Sharu/シャル (@Syaru_ssb4) April 5, 2023
トッカイ面白いなー!
ドラマでここまでハマってるのは生涯初めてかもしれない🤔さてこれからサウナ行くか🤣
— こーたろ怪談 怪談屋 朗読屋 呟怖と怪談短歌も作ります (@kotaro_kaidan) April 9, 2023
トッカイ!みてる!
実話か。— 生涯転勤族🚛モモ🍑(2歳児ママ🔰👶/家電好き/ガジェット大好き/) (@momochan_0601) April 3, 2023
やはり「ノンフィクション」ということで、面白みは増しているようですね。
「ネットフィリックス」で観ているといった方もいらっしゃるので、ぜひ時間があったら観てみてくださいね。
まとめ
・トッカイは「不良債権特別回収部」の略称
・原作は清武英利さん、脚本は戸田山雅司さん
・元ネタは「住専」の6兆円に上る貸付
・Twitterでは「面白い」と好評
社会もののドラマは、一つわからなくなると、観ていもつまらなく感じますが、とても多くの人が「面白い!!」と言っているので、
本当に理解しやすく、作られているんだと感じます。「1円まですべて回収」という目標もすごいですね。