2015年に生田斗真さん主演で公開された映画「グラスホッパー」、そのままの意味で撮ればバッタやキリギリスなどの昆虫を指します。
映画のストーリーは恋人を目の前で轢かれ、その復讐に【裏稼業】へ身を投じていく男のストーリーです。
こうして聞くと昆虫とは関係ないように思えますが、なぜ「グラスホッパー」というタイトルが付いたのでしょうか!?
映画【グラスホッパー】タイトルの意味や由来は?
なぜ恋人の命を奪った男への復讐劇が「グラスホッパー」という、一見明るい響きのタイトルになったのでしょうか!?
映画【グラスホッパー】脚本は青島武さん
「グラスホッパー」の脚本を担当したのは「青島武さん」です。現在「日本映画大学」と名前は変わっていますが、卒業後フリーの制作スタッフとして、
映画に関わるようになりました。そして「DOOR II TOKYO DIARY」のプロデューサーを1990年に勤めてから
Vシネマの脚本家として本格的に活動を始めます。当初は上田武郎という名義だったようですが、2012年に高倉健さん主演映画「あなたへ」で
第36回日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞し、一躍有名脚本家となりました。
その他の代表作として
- お日柄もよくご愁傷さま(1996年)
- ツレがうつになりまして(2011年)
- うちの執事が言うことには(2019年)
様々なジャンルを手がける脚本家として、ドラマの脚本も手掛けています。最近では山田孝之さん主演の「dele」の脚本家の1人となりました。
映画【グラスホッパー】タイトルの意味や由来は?
「グラスホッパー」は先ほど書いたように、主に昆虫を指す言葉ですが、もうひとつ意味があります。それは【カクテル】です。
「グラスホッパー」という緑色のカクテルなのですが、誕生した当時は3層に分かれ、真ん中が華やかなグリーンをしたカクテルでした。
しかし、時代と共に「シェイカー」で作られるようになり、今は緑色のカクテルとして親しまれています。
この2つの「グラスホッパー」が映画のタイトルの由来になったと思われます。原作に登場するのは3人の殺し屋鈴木、鯨、蝉が中心に描かれています。
鈴木は婚約者を目の前で車に轢かれ、その運転手の親が社長を務める【裏稼業】に潜入し、復讐の機会をうかがうのですが、
その鈴木が、ある家庭の「殺害」を依頼された時、そこには妻子がいたことから、実行できませんでした。
その家の子供と遊んでいる時、子供がふと口にした言葉「バッタなんかは、集まるとすごく狂暴になる」と言うこのセリフにもタイトルが絡んでくる気がします。
「グラスホッパー」という3層のカクテルは3人の【殺し屋】そして、彼らはそれぞれ得意分野がある。しかし、それが合わさった時、とてつもないことが起こる。
そんな意味を込めて「グラスホッパー」というタイトルはつけられたのかもしれません。
映画【グラスホッパー】元ネタやモデルはいるの?
「グラスホッパー」は2004年に発売された、伊坂幸太郎さんの小説です。小説や映画には【ジャンル】が存在しますが、この小説はどのジャンルにも分類不可能と言われています。
それだけ様々な要素が含まれた、原作小説となっています。
映画【グラスホッパー】元ネタやモデルは?
映画では鈴木が婚約者にプロポーズをした日に、目の前で車が暴走し、多くの通行人が犠牲になり、婚約者もその一人となりました。
そのため、鈴木はその運転手である【寺原】の親が経営する「フロントライン」に入社し、実際は【裏稼業】で稼いでいる会社で復讐の機会をうかがうのです。
しかし、原作小説は鈴木はすでに既婚者であり、妻をひき逃げされたとあるため、映画のように壮絶な暴走ひき逃げ事件ではなかったようです。
そして、復讐をしようと誓った【運転手の寺原】は早々に自分も、同じく車に轢かれ亡くなります。
しかし、鈴木はその息子を轢いた【押し屋】の殺害を依頼されるのです。映画では実際に殺し屋としては、実行犯にはなっていません。
「映像化不可能」とされた原作小説を、【映画化】するために、少しずつ内容を変更し、よりソフトな表現が使われた結果なのかもしれません。
ツイッターの反応は?映画の感想は?
【本紹介22】
「グラスホッパー」伊坂幸太郎
開始6月14日~読了6月21日
AXに続き、伊坂さんの殺し屋小説を読みました!映画化もされていたみたいですね!
読んでいてもわかる迫力あるシーンに圧倒されます!
実際にあったら怖すぎますが、、、笑#読了#伊坂幸太郎 pic.twitter.com/8nHj6Le6vH— 須田拓希 (@azl50_hs100) June 22, 2021
グラスホッパーを観た✨
私は4回目だw
隣りの部屋では娘が歌練してて
途中うるさ過ぎて 息子が半ギレしてた… 珍しい
まぁ 息子が 私の好きな映画を観て 入り込んでくれたって事だ。
面白かった!って感想が 嬉しかったし これから色々と映画を観てみるよ!ってのも嬉しかった。 素直だよなぁ。— 。く。み。 (@ryuujindoraco) June 20, 2021
伊坂さん好きで色々原作映画見たけどグラスホッパーなんて原作のいいシーンなくて見終わったあと??ってなったし。
— seiko (@lyre_seiko) June 27, 2021
映画で「グラスホッパー」を知った人、原作から知っている人で【意見】が別れるようですね。
やはり、映像化にあたり「映倫」に抵触するような部分はカットされたのでしょうが、小説ではそこが一番のキーポイントだったり・・・。
しかし、何度も観たくなる映画、そして原作も読みたくなる。という不思議な映画となりましたね。
よく、映画は知っているけど、原作は読んだことないという声が多かったり、原作の世界観がなくなるのが嫌だから、映画は見ないという人もいる中で
それほど、原作の魅力と、映画の魅力がそれぞれ違うということでしょうか!?
まとめ
・映画の脚本は日本アカデミー賞で受賞歴のある青島武さん
・タイトルの由来は、本来のバッタと言う意味と、「グラスホッパー」という3層のカクテルから来ているかも。
・原作は2004年に発表された伊坂幸太郎さんの作品、第132回直木賞三十五賞候補にもなった。
・Twitterでの感想は、原作を知る人と知らない人で意見が分かれている。
原作、映画共に共通しているのは、人生のパートナーを失った鈴木の【復讐】です。そのために教師という職を捨て、裏社会へ潜入する。
しかし、そこで鈴木は試され「殺し屋」としてのテストとして、自分のパートナーの命を奪った【寺原】をひき逃げした男の殺害を依頼されるのです。
裏社会は並大抵の人間では、生きていくのは簡単ではないほどに、入り組み【復讐】に満ちている世界。そんな中で鈴木は、様々な試練を乗り越えていくのです。
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